ギターの19フレット以上の音をハーモニクスではなく実音で鳴らすための心構え。それは・・・


ジョークではなく、これはガチっす!

一昨日、“狂詩曲”のことを書いている時に思い出したんですがね、原曲のピアノでさえ超難曲であるFranz Liszt(フランツ・リストW)の“ハンガリー狂詩曲No.2”をギター1本で弾いちゃったギタリストがいらっシャルル・ド・ゴール空港。

そう、あの山下和仁Wさんでございまんするす。1983年に発表されたアルバム「ハンガリー狂詩曲」に収録されちょる。もちろんLPレコードでリリース。

んで、この曲以外にAntonín Dvořák(アントニン・ドヴォルザークW)の“「新世界より」第2楽章ラルゴ”、Jerónimo Giménez(ヘロニモ・ヒメネスW)の“「アロンソの結婚」~間奏曲”、Camille Saint-Saëns(カミーユ・サン=サーンスW)の“白鳥”、Niccolò Paganini(ニコロ・パガニーニW)の“カプリスNo.24”を収録という、曲名だけ見たらとてもギターのアルバムとは思えない名盤ぢゃけど、なぜかこれまで1度もCD化されちょらん。なんでぢゃっ!責任者出てこいやっ!楽譜は1984年に出版されたけど、絶版だとぉっ!

それはさておき、この“ハンガリー狂詩曲No.2”のギターアレンジには19フレット以上の音を出さなければならない箇所がいくつかありんす。

ちょっと話は逸れまするが、前衛的な現代作品においては19フレット以上の音を不確定なtone cluster(トーン・クラスターW)で弾くことを要求されることがありんす。色々ありんすが、例えばAlberto Ginastera(アルベルト・ヒナステラW)の“ギターのためのソナタOp.47”の第2楽章の一部。下の楽譜の↑音符がそれ。

巨匠Álvaro Pierri(アルヴァロ・ピエッリ)の演奏をどうぞ。(2:38~から注目!)

This video is embedded in high quality. To watch the video in standard quality (because of the internet connectivity) use the following link: Watch the video in normal quality

さて、山下さんのアレンジによる“ハンガリー狂詩曲No.2”はちゃんとした楽音を弾かねばならぬので大変。ポジションを間違えたり、押弦が強すぎると音程が変わってしまうからね。取りあえず、楽譜をご覧なされ。

yamashita_hungarian1.jpg yamashita_hungarian2.jpg yamashita_hungarian3.jpg

む、難しすぎる・・・。やっぱり気合いですよ気合い。

ほんとに弾けるのか?とお思いの皆様へ。特別に山下和仁さん演奏による“フランツ・リスト/ハンガリー狂詩曲No.2”の音源(音質悪し・・・)をアップしておきます。怒られたら速攻で消しますので、その時はご容赦くだされ。

フランツ・リスト~山下和仁・編/ハンガリー狂詩曲No.2(音源)

【2017年4月12日付記】
2017年4月7日に楽譜復刊!

    • じんじん
    • 2013年 8月 23日

    >山下和仁さん演奏による“フランツ・リスト/ハンガリー狂詩曲No.2”

    貴重な音源ありがとうございます。
    19フレットより上で、こんなに美しい和音が聴けるなんて。

    まさしく”気合だ~!!”ですね。しっかりコントロールしなければ音程が合う訳がない。

    ネックもフレットも無い箇所のプレイとしては
    故ロイ・ブキャナン演奏の「メシアが再び」しか知りませんでした。

    LPしかない、私がCDリリースさせませう。
    ロト7の1等を2口当てたら(おいっ)。

    • Luzia
    • 2013年 8月 23日

    @じんじんさん
    この曲をギター演奏出来ぬものかと発想しても、大概は途中で断念するものですよね。それをやっちゃうのが山下さんの凄いところで・・・。

    フレットレスな部分を押弦&発音っていうのは、トリッキーなフレーズでは良くやるんですけどね。パコ師匠もたまにやっています。

  1. 貴重な音源ありがとうございます!
    私も大昔山下さんのコンサートに行きましたが
    テクニックのあまりの凄さに感動を通り越して
    終始お口ポカーンの状態だったのを思い出します
    YouTubeなど動画が盛んな今の時代に当時の
    パフォーマンスをやられていたらどれほどの注目を
    浴びていたか
    CD化是非して欲しいですね!!

    • Luzia
    • 2014年 8月 21日

    @アルパコさん
    なぜ、このアルバムがCD化されないのか不思議です・・・。なにか大人の事情でもあるのでしょうか・・・。

    最近は各国に素晴らしい演奏技術を持ったギタリストがたくさん出てきましたが、山下さん以上のインパクトを持った方はいらっしゃらないと思います。

    ちなみに、アメリカのitunesでのみ、ムソルグスキーの“展覧会の絵”、ドヴォルザークの“新世界より”の日本でのライヴ音源が販売されております。これも不思議です・・・。

    https://itunes.apple.com/us/artist/kazuhito-yamashita/id241034

    • おばたく
    • 2017年 3月 27日

    先日ハンガリー狂詩曲第2番の楽譜が出版されたので調べていてここに辿りつきました。
    ヒナステラの楽譜はどうやって弾いたらいいのかもうよくわからないような指示ですね(笑)
    そして山下さんの音源は圧巻でしたね。
    弾いている姿が全く想像できない迫力と気迫が伝わって来ました。
    この度の出版でこれを満足に弾いてしまう人は現れるのでしょうか。

    • Luzia
    • 2017年 3月 28日

    @おばたく様
    コメントをいただきありがとうございました。

    ヒナステラの「ソナタ」はコンクールの自由曲で演奏される方が多いですね。ある意味派手なので、コンクール向きなのかもしれません。

    山下さんアレンジの「リスト/ハンガリー狂詩曲第2番」はYouTubeで何人か演奏されていますが、何とか頑張って弾いているな・・・という感じですね。山下さん演奏のLP(!)はなぜかこれまで1度もCD化されていないのですが、何か大人の事情でもあるのでしょうか・・・。是非、楽譜再版とともにCD化して欲しいです。

  1. トラックバックはまだありません。

*