カルシウム讃歌

この話はとっくの昔に書いていたと思い込んでいたのでありまするが、まだ書いていなかったのねん。高校時代の友人の爺様は明治生まれであり、当時既に80代半ばであったのにもかかわらず現役の木場職人であり、チャキチャキの江戸っ子でありんした。んである時、オイラを含め3人がこの友人宅を訪れた時のこと。部屋でダベっていると、やおら部屋の扉がズバコーンと開かれ、件の爺様がこう宣った。

若ぇ衆(わけぇし)が昼日中から部屋に閉じこもってるんぢゃねぇ。そんな暇があったら吉○にでも行って、男を磨いて来やがれぇっ!

とは言われたものの、未成年の身で○原に行けるわけもなく苦笑するしかなかったのですが・・・。

この爺様。小柄ながら醸しだされているオーラはパネェ・・・。顔の造作は喩えるなら、パーツの全てが勘亭流(江戸文字W)で書かれていると思って欲しい。絵に描いたような江戸っ子でありんす。

が、この数年後、この爺様は老衰で身罷れた。後日、友人から聞いた火葬場での話に驚きつつ、感動したのであった。

荼毘に付した後、火葬場の職員がひどく興奮した様子でやって来ると、

長年この仕事をしていますが、こんな見事なお骨は見たことがないです。

と言うのだそうだ。で、とにかくお骨を見に行くと、そこにはまるで学校の理科室にある骨格標本そのままのお骨が横たわっていたそうである・・・。

この爺様は生前、肉よりも魚が好きで、小腹が空くと煮干しをバリバリ食べていたらしい。恐らくこの食習慣により、骨密度が常人の域を超えていたのであろう。すげぇな・・・。

歯も一本の虫歯もなく、全て自分の歯だったそうだ。既に右上部&下部にブリッジを被せているオイラ・・・。反省です・・・。カルシウムって素晴らしい。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

*