悲劇の作曲家、アントニオ・ホセ

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Federico García Lorca(フェデリコ・ガルシーア・ロルカW)、Salvador Dalí(サルバドール・ダリW)と親交を持ち、フランスの大作曲家、Maurice Ravel(モーリス・ラヴェルW)に“来るべき時代のスペイン楽壇を担う逸材”と絶賛されながら、あのスペイン内戦の折、ファランヘ党により虐殺された作曲家、Antonio José(アントニオ・ホセW)。

彼の1933年に作曲されたギター作品に、“Sonata para guitarra(ギターのためのソナタ)”という素晴らしい作品があります。

この作品はあの巨匠、Regino Sáinz de la Maza(レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサW)に捧げられたのですが、上記の理由のため、一時期はアントニオ・ホセという名前を口にすることさえ禁忌の時代があり、作曲されてから57年を経た1990年にようやく出版されたのでした。

“ソナタ~第1楽章”の冒頭部分。

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“ソナタ~第1楽章(手稿譜)”の冒頭部分。

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Marko Topchii(マルコ・トプチ)というギタリストによる全曲の演奏動画。

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この作品を聴くたびに、もしアントニオ・ホセが早逝することなく作曲活動を続けたら、どれほどの大作曲家になっていたのかと思うんだねぇ。戦争は嫌だねぇ。

    • カステラミルク
    • 2015年 6月 14日

    朝から(こちらの都合)ヘビーな曲の紹介をありがとうございます。
    テクニシャンが体力勝負で弾く、わかる人にしかわからない難しい曲ですね。
    ツイートしました。(が、無視されるでしょう。)

    • Luzia
    • 2015年 6月 14日

    @カステラミルクさん
    難曲ということもあって、最近ではコンクールの自由曲にこの作品を選ぶギタリストが増えています。録音する方も増えていますが、個人的に聴いた中ではMarcin Dylla(マルシン・ディラ)のものがなかなか良かったでっす。

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