誰も知らない埋もれた秘曲を探し出してレパートリーにするのも乙なものでござんす

毎月発行していたDMを廃止して2年ちょっと経ったのねん。2012年4月号からPDFファイルでWeb配信しちょるんだけど、紙媒体の時は印刷代&郵送代がバカにならない額になってしまうため最大8ページに収めていたの。でも、入荷楽譜の量が多かったりするとあっという間に8ページなんて消化してまう。その点、PDFだったら何ページになっても基本良いわけで、そんなこんなで現在は楽譜の一部をスキャンして全タイトルに貼っつけたり、その曲の演奏がYoutubeで観られるならばリンクを張ったりもしているのねん。これはこれで結構大変なんだけどね・・・。でも、かなり評判が良いので今後もこの体裁でいくと思う。

なので、ここ最近はYoutubeで動画検索をすることが日常化しておりやす。始めてみてわかったのだけ、「こんな曲、誰も演奏してねぇだろ?」なんていうマイナーな、良く言えば“秘曲”的な作品を演奏している人が結構いるってことね。これは素晴らしいことだと思う。

諸外国の事情はよくわからんのだけど、常日頃お客人の楽譜のお問い合わせ状況を鑑みると、日本に限って言えばアマチュア・ギタリスト(いや、プロもチラホラ・・・)の方のほとんどは誰かしらの録音や演奏を聴いて楽譜を探すっていうパターンが多いと思う。

面白いのは特にビッグネームの方が録音したりすると、今まで全くと言っていいほど売れなかった楽譜が売り切れちゃうことがあるの。

一例を挙げると、今では有名になったアルゼンチンのギタリスト作曲家、Máximo Diego Pujol(マクシモ・ディエゴ・プホール)の“Elegia por la Muerte de un tanguero(あるタンゴ弾きへの哀歌[1])”なんて曲は村治佳織さんが録音するまでは全然売れへんかったけど、今では定番人気作品になったっす。

村治佳織さんの演奏動画。

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そう言えば、1989年にリリースされた巨匠John Williams(ジョン・ウィリアムス)のアルバム、“Spirit of Guitar(スピリット・オブ・ギター)”にAndrew Yorkアンドリュー・ヨークW)の“Sunburst(サンバースト”と“Lullaby(ララバイ)”という今では大変有名(クラシック・ギターの世界では・・・)な曲が収録されちょるんだけど、当時、アンドリュー・ヨークは全く無名であり、ライナーノートを書かれている濱田滋郎先生が


作曲者アンドルー・ヨーク(原文ママ)は、少なくともレコードの世界においては、ここに初めて紹介される名前である。1989年春現在において筆者はこの作曲家(兼ギタリスト?)について知る手だてがない。~中略~なお、この作品はA・ヨーク自身の手で出版されているらしい。

と書かれちょります。

実際、このアルバムがリリースされてから世界的に彼の名前が知られ、楽譜が正式にアメリカのGSPから出版されたのねん。まぁ、うちのお店でも売れた売れた。

ジョン・ウィリアムスの貴重な“サンバースト”の演奏動画。

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さてさて、またしても前置きが長くなっちまった・・・。現在、Web配信DMの9月号を鋭意制作中なのでありますが、今回はなかなか演奏動画がない・・・。こういうこともあるのねん。

例えば、Herbert Baumann(ヘルベルト・バウマンW)の“Fantasie über “Es geht ein dunkle Wolk herein”(“黒い雲がやってくる”によるファンタジー)なんて言っても誰も知らないよね。

バウマンは日本語のWikiがあるくらいだから多少は知られた作曲家なのかもしれませぬが、一般的認知度はかなり低く、その貴重なギター曲となれば知る人がほとんどいないってのしょうがねぇわけでしてね。

baumann_fantasie.jpg

しかし、この作品はドイツの方にとってはお馴染み(らしい・・・)の民謡、“Es geht ein dunkle Wolk herein(黒い雲がやってくる)”のとっても美しいメロディーが使用されており、もっと弾かれてもいいかも。

“Es geht ein dunkle Wolk herein(黒い雲がやってくる”の合唱による演奏動画。

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こういった曲を探し出して、こっそり弾いて楽しむってのも乙なもんでございましょう。

  1. あるタンゴ弾きはアストル・ピアソラのことっす。 [戻る]
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