以前、“トレモロ考”っていう記事を書いたんですが(ここ)、つまり、冒頭の楽譜の如く4連で演奏出来たらナイス!と思ったわけでっす。
でも、いざ弾いてみると結構指のコントロールがムズイ・・・。で、あっさり却下。
が、以前ご紹介したことがある、京都在住の素晴らしきギタリストで作曲家でもある國松竜次さんがこのパターンのエチュードと作品を発表されてクリビツ!
Estudios Basicos 17 Tremolo Estilo Kunimatsu(基礎的練習曲集17 クニマツ式トレモロ)~3拍子パターン冒頭
Estudios Basicos 17 Tremolo Estilo Kunimatsu(基礎的練習曲集17 クニマツ式トレモロ)~2拍子パターン冒頭
Arcoiris de Sarajevo(サラエボの虹)~冒頭
オイラはa指(薬指)から始める運指にしたのに対し、國松さんはi指(人差し指)からになっています。始まる指が違うだけなのですが、國松さんの運指の方が遥かに弾きやすい!なんでだろう~?まさに目からウロコでござんした。
よくよく考えて見れば、手指の中で一番器用(=コントロールしやすい)のは人差し指でありますから、この指から始めると良い感じになるのかもしれませぬ。とは言っても、ある程度の慣れは必要かと・・・。最初はなかなか上手く弾けませぬ・・・。
ここしばらくこの運指を練習しているのですが、オイラ的なコツとして、“この拍の時はこの指”という事をあんまり意識せず、実際はi指から始まってはいるのですが通常の“a-m-i”が機械的に動いていると意識しつつ、4連の音価にp指(親指)の方を合わせるようにすると良い感じになるみたいでっす。
慣れてきましたら3拍子パターンの1小節は必ずi指から始まってm指で終わり、2拍子パターンの時は小節ごとに一つづつずれますが、必ず始まりの指と終わりの指が同一になるということを意識すると更に良いかも!面白いもので、このトレモロの奏法を練習すると通常のトレモロがもの凄くやさしく感じまっす!
今回ご紹介した作品は國松さんのウェブサイトから無償でDL出来まっす。是非、お試し下さい。
曲調のせいか聴きなれないせいか、機械的に聴こえますね。このトレモロでアルハンブラやってくれると比較しやすいのですが。目の錯覚と同じように耳も一つ音が抜けても繋がっているように聴こえるんですかね。今のトレモロで十分楽しいので、苦労してまでこの技を習得しようとは思いませんが、指練習には良いかもしれませんね。
@アルパコさん
恐らく、むか~しのギタリストも4つ打ちのトレモロを思いついた方はいらっしゃると思います。でも、それが定着しなかったのはやっぱり指のコントロールが難しいからかもしれませんね。
p+i、p+a、p+m~と、常にpと他の指を同時に弾くのって意外と大変だったりしますね・・・。
>指練習には良いかもしれませんね。
4つ打ちのトレモロを練習した後に普通のトレモロを弾くと、明らかに指の動きが軽く感じまっす。ウォーミングアップに良いかもしれませぬ。
はじめまして。
私はp+a,m,i,m⇒p+a,m,i,mと弾いています。
最後にmが入りますが、そのほかは通常のトレモロと同じく常に
mから始まるので引きやすい感じです。
@ルル様
コメントをいただきありがとうございます!
>私はp+a,m,i,m⇒p+a,m,i,mと弾いています。
おおっ!この発想はなかったです。これは確かに弾きやすい!ですね。いやぁ~、運指は奥が深いです。ありがとうございました!
ご返信、ありがとうございます。
間違い訂正と補足です。
誤:常にmから始まるので引きやすい
正:常にaから始まるので引きやすい
補足:ちなみにフラメンコでよく使われる4れんぷのトレモロは
P-i-a-m-iで弾く方が多いようです。
これだと最後と出だしがi-p-iと(間にpが入るにせよ)、
iが2度続くので私には弾きづらく、私はこれもp-a-m-i-mで弾いています。
@ルル様
ご訂正ありがとうございました!
>P-i-a-m-iで弾く方が多いようです。
さすがにお詳しいですね。フラメンコ・ギターはこのパターンですね。ワタクシはこれで慣れてしまっているので、フラメンコ・ギターのトレモロはこれで弾いています。
>私はこれもp-a-m-i-mで弾いています。
素晴らしい!同じ指の連続使用は速いパッセージですと弾きづらいですから、とても理に適っていると思います。
ご存知とは思いますが、エミリオ・プジョールのアルペジョのエチュード、“El Coribri(はちすずめ)”はp-i-m-iの運指が振られていますが、ある程度のスピードで演奏しようと思ったら、ナルシソ・イエペスのようにp-a-m-iで弾くか、これが弾きづらい方はp-i-a-m、もしくはp-m-a-iで弾く方もいらっしゃるようでっす。
Luziaさま
ルルと申しますが、改めてご挨拶申し上げます。
実は私、ルシアさんの「偏執狂的パコ・マニアのぺージ」からの隠れたるるルシアファンです。
今回の投稿をきっかけに手持ちの古い資料を探したところ、ルシアさんの昔のぺージを印刷したペーパー資料が40,50ページ残っていました。どういうわけか、下のフッダーの日付がすべて2000年1月6日になっています。多分、当時は今のようにハードデスクの容量も少なく、正月休みにまとめて印刷した日付だと思います。
先頭ページに「こんなチープなサイトを作ったやつの自己紹介」とあり、姿形や生年月日、趣味等書いてあります。これからすると、私が20歳上になるようですね。
ルシアさんの記事を熱心に読み、それを参考にフラメンコにのめり込んだものです。残っている資料は、ほとんどがフラメンコギタリストの紹介に関するもので、これを参考にかなりのCDを買い、ギターを練習しました。
その道しるべとなったルシアさんには深く感謝、感謝です。
ただ歳のせいで昔弾けた曲も指が回らなくあり、いかに最小の運動量で指を動かすか、いろいろ試しております。
以上、つい懐かしさのあまり長くなりましたが、ルシアさんのますますのご活躍を祈っております。
@ルル様
>実は私、ルシアさんの「偏執狂的パコ・マニアのぺージ」からの隠れたるるルシアファンです。
な、な、なんとそうでございましたかっ!あの頃はやたらと目がチカチカするようなフォント色にしたり、だらだらとテキストを書き散らしておりました・・・。汗顔の至りでございます。
それでも、多少なりともルル様のお役に立てたようで嬉しい限りでございます。今後も続けていくつもりでございますので、お時間のある時にでも覗いてやって下さいまし。