敬畏と憤怒

間もなくリオ・オリンピックが終了しますね。実はある時期からオイラはオリンピック中継を観なくなってしまった。TVという媒体にある時期から興味が失せた(失望と言ってもいい)のと、見かけによらずチキンなオイラはリアルタイムでスポーツを観戦することによるハラハラ・ドキドキ感に苛まれるのが苦手、且つ、結果的にはハマってしまい過度な寝不足に陥ることによって仕事に支障を来すといった理由からである・・・。故にニュース報道で結果を知るだけでこれまでは満足していたのである。が、今年のリオ・オリンピックに関しては心機一転、可能な限りリアルタイムで様々な競技を観戦し、一喜一憂する日々を過ごした。お陰でかなり寝不足になってしまったけれど、素晴らしい一時を過ごすことが出来たのは幸いであった。

日本人選手のメダル獲得数が本日現在、金メダルが12、銀メダルが8、銅メダルが21と大変目覚ましいものであります。素晴らしい!

今回特に心を穿たれたのはレスリングの吉田沙保里選手でした。ご存知のように彼女は決勝で敗れ、オリンピック4連覇を達成することが出来なかったのですが、試合後の号泣する姿と彼女としては不甲斐ない結果になってしまった事に対する謝罪は余りにも悲痛だった。

何もそこまで・・・と思われた方も多かろう。が、この感情というのはたゆまぬ努力を継続し、その極みに立ち続けてきた彼女だからこそのものであり、何ら奇異なことではないと思う。

だからこそ我々は何も恥じるべきことなど無い!どうか胸を張って帰国して下さい!と声高らかに言うべきである。

オリンピックに出場するだけでも大変であり、且つ、入賞ともなれば偉業であり、且つ又、メダルを獲得するともなればほとんど神である。

彼女の長年に渡る戦績は神憑りであり、オリンピック3連覇の時点で正に神の中の神である。だからこそ、想像を絶する重圧の中で獲得した今回の銀メダルは値千金である。ただただ敬畏するばかりである。

しかしながら、目と鼻の先に見事に勝負を制し金メダルを獲得したヘレン・マルーリス選手がいるにもかかわらず、家族に対面しようとする吉田沙保里選手の元に殺到するばかりで誰一人として彼女に敬意を払わぬマスコミや、吉田沙保里選手の号泣する姿に“シラけた”とか、“一粒も涙が出なかった”などと無神経な失言(いや、暴言か)を公共の電波で堂々と言い放つ、想像力の欠如した輩がいるのも事実である。ただただ憤怒するばかりである。

実は観たくもないのに、このような腐れ外道的場面にたびたび触れてしまうTVという世界も、オイラのTV嫌いの理由の一つだったりする。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

*