やっぱりR.D.のアレンジは素晴らしい!

先月の29日に亡くなったRoland Dyensローラン・ディアンスW)ロスが状態が意外に長引いているオイラです・・・。毎日のように彼の録音やYouTube動画を見聴き漁っておりんす。今更ながら彼の軽妙洒脱な演奏はナイスである!オリジナル作品も素晴らしいのだけど、個人的には彼のアレンジ・センスにぞっこんなのでござんす。そのあたりは以前にもこの愚ブログに書いたのでありんすが、今回はクラシックの有名作品のアレンジを2曲ご紹介するざんす。

まず1曲めはIsaac Albéniz(イサーク・アルベニスW)のピアノ作品、“España Op.165(スペイン 6つのアルバム・リーフOp.165)”の2曲目、“Tango(タンゴ)”っす。

この曲はオリジナル・キーがD Major(ニ長調)というギターでも弾きやすいキーということもあり、古くから様々なギタリストによってギターソロにアレンジがされて演奏、録音されちょる。

<ピアノ原曲冒頭部分>

tango_albeniz_original.jpg

<一般的なニ長調によるギターアレンジ冒頭部分
(編曲:Andrés Segovia(アンドレス・セゴビアW)>

tango_albeniz_guitar_segovia.jpg

Alicia de Larrocha(アリシア・デ・ラローチャW)によるピアノ原曲のライブ動画。

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アンドレス・セゴビアの演奏音源。

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が、ディアンスは何とA Major(イ長調)でアレンジしちょる!

<ローラン・ディアンスによるイ長調のアレンジ冒頭部分>

tango_albeniz_guitar_dyens.jpg

ローラン・ディアンス自身による演奏動画。

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なぜ、わざわざA Major(イ長調)に移調したのかは定かではないのですが、楽譜に書かれた情報は相変わらず緻密です。

んで、もう1曲。Peter Ilyich Tchaikovsky(ピョートル・チャイコフスキーW)の12曲(1月~12月)から成るピアノ作品、“Les Saisons(四季)”の6月にあたる“Barcarolle(舟歌)”っす。オイラが知る限り、ギターソロ・アレンジの出版譜はディアンス編だけだと思ふ。

この曲は原調がG minor(ト短調)なんですが、ディアンスは⑥=D、⑤=B(!)という変則チューニングにしてB minor(ロ短調)に移調したアレンジをしちょる。

<ピアノ原曲冒頭部分>

tchaikovsky_june_original.jpg

<ローラン・ディアンスによるロ短調のアレンジ冒頭部分>

tchaikovsky_june_guitar_dyensl.jpg

Valentina Lisitsa(ヴァレンティーナ・リシッツァW)によるピアノ原曲の演奏動画。

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ローラン・ディアンス自身による演奏動画。

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これもアイデア満載のかなり凝った緻密なアレンジっす。ゴイスー。

でも、彼の他のアレンジ(シャンソン、ジャズ等)もそうなんだけど、聴く分にはとてもナチュラルで難しさを感じないのだよね。実際に弾いてみると大変なんだけれど・・・。

こういう多才なアレンジセンスを持ったギタリストって、誤解と偏見を恐れずに言えばローラン・ディアンス以外、オイラは知らぬ。今後も出て来ないかもしれぬ・・・。はぁ~・・・。

今回ご紹介したアレンジに挑戦してみたい方。カナダの“Les Productions d’OZ”から出版されちょる。ダウンロード販売(PDFファイル)もやっちょる。

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Luzia

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  1. 遅ればせながら・・ローラン・ディアンスが亡くなったとは・・目を疑いました。
    フラメンコのアフィシオナードで7画家の堀越千秋さんも亡くなったばかり。
    みなさん、60代とまだまだお若いのにとても残念です。

    ディアンスのタンゴ・アン・スカイが好きでした。
    かつてトリフォニーホールで聴くことが出来たことが今となってはとても貴重な時間でした。
    ご冥福をお祈りします・

  2. Luzia

    @Angelitaさん
    ローラン・ディアンスはもちろん、クラシック・ギターの世界だけで著名な方なんですが、彼が示したギター演奏、アレンジの妙はギターという楽器の可能性を更に押し広げたものであり、それは今後も続くと確信しておりました。

    堀越さんのご逝去も驚きましたが、やっぱり天才は短命なのでしょうか・・・。

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