半音違うだけで趣は変わるものなのでありまっす

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冒頭の動画はHeitor Villa-Lobos(エイトル・ヴィラ=ロボスW)の有名なギターソロ曲、“Chôros No.1(ショーロスNo.1)”という曲でっす。クラシック・ギターをやっている方なら一度は演奏したことがあるのではあるまいか?かく言うオイラも昔はよく弾いておった。

で、この動画の演奏。ちょっと、普段弾いているこの曲と違ってアドリブ的フレーズがありますね。しかも、タイトルにわざわざ“1928”と書かれておりんすね。つまり、1928年版ということなのでありんすが、現在、一般的に演奏されているこの曲の楽譜は1957年版のもので、1928年版よりも少しシンプルになっちょりまっす。

Julian Bream(ジュリアン・ブリームW)大先生の一般的な(1957年版)“ショーロスNo.1”の演奏動画。

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でも、アドリブ的フレーズ云々より1957版と最も決定的に違っているのは冒頭のアウフタクト(弱起)の次の小節2拍目のコードなのでありんす。(このコードはその後何回も出てきやがります)

<1928年版手稿譜冒頭部分>

lobos_choros_1928_manuscript1.jpg

お分かりでせうか?では、違う所を囲ってみませう。

lobos_choros_1928_manuscript2.jpg

え?どこがって?では、1957年版を見てみませう。

lobos_choros_1957.jpg

そう!青丸で囲った音の部分でっす。1928年版はA(ラ)のナチュラル、1957年半はB(シ)になっちょるのでっす。たった半音の違いなのでありんすが、響き方の趣はかなり変わりますな。是非、実際に弾いて耳で確認されたし。

1928_1957.jpg

オイラの個人的好みとしましては1928年版の方がラヴリー なぜなら、下の楽譜をご覧くだされ。

lobos_choros_1928.jpg

内声がA♯ → A♮ → Gと半音進行するのでシャレオツだから!(それだけかい・・・)

と散々、礼賛的な事を書いておきながら、本音を言うとオイラはヴィラ=ロボスのギター作品の中でこの曲は冗長で駄作(失礼なっ!)的印象を拭えなかったりするんだねぇ・・・。もちろん、あくまでもオイラの個人的好みでありんす。

ということもあってか、ここ近年は演奏者のアドリブを随所に入れた演奏も増えてきたっす。でも、あんまりやりすぎるとお下品になってまうので、ギタリストのアドリブ・センスが問われますけんどね・・・。

今までオイラが聴いた中でダントツにナイスなアドリブを入れて演奏をしているのは、昨年逝去してしまった故Roland Dyensローラン・ディアンスW)のものでござんす。

ローラン・ディアンスの演奏音源。今回のテーマであるコード部分は1928年版で弾いてまっすね。さすがっす!

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これは(・∀・)イイ!!

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Luzia

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  1. けんいち

    1928年版って出版されていないのですか?

  2. Luzia

    @けんいちさん
    1928年版はフランスのMax Eshigという出版社から、1957年版と“シンプレス”、“演奏会用ワルツNo.2(未完)”という作品とともに、Frédéric Zigante(フレデリック・ジガンテ)というギタリストの校訂で近年出版されました。

  3. けんいち

    ありがとうございます。

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