こんにちはサ行変格活用を活用しまくって小銭を稼いでいるLuziaですそれにしても涼しくなったり暑くなったりそれにともなって相変わらず雑事に追われまくったり故に疲労で腹を下しまくったり日々不穏な毎日を送りまくったり句読点も打たずに駄文を書きまくったりと“まくったり人生爆走中”でっす!(はぁ~、疲れたわ・・・)
さて、このブログでたまに掲載している楽譜例は、以前何度かご紹介した“MuseScore”というフリーなのに大変高機能なノーテーションソフト(楽譜作成ソフト)を使って作成しているのですが、なんとこのソフトはリュートWのためのタブラチュア譜も作成出来るのありまっす。
ただ、オイラはリュートのタブラチュア譜はあまり詳しくないのであります・・・。フレット位置の書き方もイタリア式(数字を使用)、フランス式(jを除くアルファベットを使用)、ドイツ式(j,u,wを除くアルファベットと6、8を除く1~9までの数字を使用)があり、17世紀以降は完全にフランス式のタブラチュア譜になったそうであり、また、音価(休符を含む)の表記のしかたや書き方も現代譜と違って何種類かあって、慣れないと読み辛い・・・。[1]
で、MuseScoreはイタリア式、フランス式のタブラチュア譜が書けまっす。上述の音価の記譜法やアルファベットのフォントスタイルも代表的なものが用意されていてクリビツ。ちなみにそのあたりは譜表のプロパティで変更可能。
で、ちょっと勉強のためにリュート・タブラチュアの作成に挑戦してみましたがな。曲はエゲレスのFaber Musicから出版されているJohn Dowland(ジョン・ダウランドW)の有名な曲集、“The Collected Lute Music of John Dowland”に収録されている“Lachrimae(涙のパヴァーヌ)”にしてみた。Faber Musicの楽譜冒頭はこんな感じでっす。
ご覧いただくとお分かりのとおり、この曲集はタブラチュア譜とそれを現代譜による鍵盤二段譜へ直したものが併記されている大変親切な楽譜でっす。(通常はタブラチュア譜だけのものが多いでっす)フレット位置はフランス式、音価はイタリア式で書かれております。
鍵盤二段譜は何の苦労もなく直ぐ書けます。
しかし・・・。残念ながら現時点でMuseScoreは総譜(スコア)の各パート毎に異なった拍子設定が出来ないのであります・・・。(たぶん)
どういう事かというと、鍵盤二段譜は4分の4拍子で書かれております。これは問題無いのですが、リュート・タブラチュ譜の音価の記号をオリジナルの楽譜どおりに表記しようと思うと4分の4拍子ではどうしても書けないのでっす。こうなっちゃうのねん。(メロディー部分のみ書いてみました)
楽譜どおりに表記するにはいろいろ試した結果、2分の4拍子にするしかありませなんだ・・・。総譜を諦め、リュート・タブラチュア譜のみでしたら、上述のとおり拍子を2分の4拍子に設定をすればオリジナルの楽譜どおりに書けまっす。
リュートを含むアンサンブル楽譜を作成しなければならない場合はちょっと難しいけれど、タブラチュア譜だけだったらクォリティの高い楽譜が作成出来るはずです。是非、将来的には総譜の各パート毎に異なった拍子設定が可能になって欲しいっ!
追記
先月ドイツの老舗出版社、Bärenreiter Verlagから出版されたGustav Leonhardt(グスタフ・レオンハルトW)編によるJ.S.バッハの“Suites, Partitas, Sonatas”の浄書にMuseScoreが使われているっす。ムイ・ビエン!
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