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早いもので10月も間もなく終了ですね。今年も例年どおりあっという間に終わってしまいそうです。
冒頭の演奏動画はセルビア出身のギタリスト、Sabrina Vlaškalić(サブリナ・ヴラシュカリッチ)さんによるManuel de Falla(マヌエル・デ・ファリャW)の唯一のギター曲である『Homenaje pour “Le Tombeau de Claude Debussy”(ドビュッシーの墓のためにW)』という作品です。
筆舌に尽くし難い素晴らしい表現力で弾かれており、正に次代を担う俊英の一人と言っても過言ではないでしょう。(とは言っても、日本では全く無名と言ってもよいギタリストかもしれません)
しかし、彼女は2019年に残念ながら29歳という若さで亡くなられてしまいました。30歳になられる誕生日の一日前に交通事故に遭難してしまったそうです。(サイクリング中に)
昨年末に僕の親友が交通事故に遭難し亡くなった事を書きましたが、何の否も無い有為の人間が理不尽に命を奪われるのはなんとも切ない事です。親友の死から間もなく1年が経つ現在も、彼を思い出すだけでなんともやり切れない思いがまだ払拭出来ておりません。
この愚ブログに何度もご登場いただいているチェコの巨匠、Štěpán Rak(シテパン・ラック)先生は彼女の死を悼み、追悼曲である“Tombeau for Sabrina(サブリナの墓のために)”という作品を彼女に捧げています。
ラック先生による演奏動画。
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沈鬱ですがとても美しく、ラック先生のサブリナさんに対する哀悼の念がひしひしと伝わってくる作品です。
この作品はデンマークのBERGMANN EDITIONから楽譜が出版されております。冒頭部分をどうぞ。
自筆譜(僕の秘蔵品)の冒頭部分もどうぞ。
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