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今、ある世界的に著名なフルーティストの方が来日しておりんして、このご時世ですから3日間ホテルにカンヅメにならなければならず、で、そのツアーにうちの楽器が使われるため、演奏家の「ホテルで練習をしたいっ!」というご意向を受け、今日、ホテルのチャペルに取りあえず納めてきた。
搬入はそれほど大変ではなかったのでっすが、様々な制限があり、ホテル側もプロモーター側も大変な思いをされておるのをヒシヒシと感じた今日このごろ、皆の衆はいかがお過ごしでっすか?
昨年と比べますっすと段違いにコンサートは多くなってきちょりまっす。が、まだまだ海外演奏家が気軽に来日公演を行うのは上述のとおり大変でござまっす。さてさて、来年はどうなるのでせうね?
で、冒頭の動画。我らがGerardo Núñez(ヘラルド・ヌニェス)大先生がマドリードで開催された“Festival Suma Flamenca 2021”に先月の10月22日に出演されたライブでございまっす。
ファンの方ならご存知のとおり、ヘラルド大先生は何年か前から局所性ジストニアで i(右人差し指)に支障が出てしまっていらっしゃり、ここ最近あまりお姿を拝見する機会が減っていて気がかりだったのでっすが、お元気そうで本当に良かったっす。
動画をご覧になるとお分かりのとおり、ほとんどのパッセージを p(右親指)やラスゲアードで演奏されているのでっすが、フラメンコ・ギター音楽として全く問題なく奏でられており、現在の自身の手指で可能な表現法が完璧に確立されたような気がいたしまっす。
3:50~4:06あたりで弾かれているスケールは以前でしたら何の問題もなく演奏出来たでしょうが、ヘラルド先生は i の爪をピックのようにして演奏していらっしゃる。ムイ・ビエン!
この愚ブログで何度も何度も書いているとおり、ヘラルド先生はもの凄いヴィルトゥオーゾでありますから、内心は無念至極な思いを抱いていらっしゃるかもしれませぬ。
でも、演奏表現は必ずこうしなければならないということは無いわけで、それは演奏法も同様であり、あらゆる手段を講じるべきでござんす。
オイラはこれからもヘラルド先生を応援するっすよっ!
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