カテゴリー : ギター

パコのために作曲されたクラシック・ギター曲?

Joaquín Rodrigo(ホアキン・ロドリーゴW)と言えば「Concierto de Aranjuez(邦題:アランフェス協奏曲W)」であり、特にその第二楽章の旋律の美しさから、ジャズやフュージョンの世界でも頻繁にその旋律が使用されているのは周知の事実であり、どちらかというと一般にはそっちの方が有名になってしまったのであり、更には作曲者のロドリーゴ自身が後に歌曲にしてしまったりしていますが、原曲はクラシック・ギターと小管弦楽のための協奏曲であることは、クラシックの世界では当たり前田のクラッカーであります。
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全人類的お宝必聴盤~Part 11 “渡辺範彦/パリ・ライヴ録音集 コンクール&リサイタル”

クラシック・ギタリスト、渡辺範彦さんのことは以前ご紹介しましたが(こちら)、先月末に大変レアな未発表音源CDが発売されました。このCDは是非、ジャンルを問わず多くの方に聴いていただきたいっ!特に渡辺さんが、1969年「第11回パリ国際ギターコンクール」に出場し、審査員満場一致で第1位を受賞した際の「歴史的演奏」を41年という時を経て聴けるという幸せ・・・。国内外を問わず、最近の若手ギタリストはみんな“巧い”ですが、それだけでは真のヴィルトゥオーゾにはなれません。それを実感することが出来るこのCDは、全人類的お宝必聴盤中の必聴盤であります。
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アッシャー・ワルツ

Edrar Allan Poe(エドガー・アラン・ポーW)と言えば推理小説の大家であり、「The Murders in the Rue Morgue(邦題:モルグ街の殺人W)は史上初の推理小説と言われ、江戸川乱歩のペンネームの由来としても有名な大作家でありますな。で、昨日の流れで今日もまたインスパイア作品をご紹介しまっす。ロシアのギタリスト作曲家、Nikita Koshkin(ニキータ・コシュキン)の「Usher – Waltz(邦題:アッシャー・ワルツ)」という作品です。これはポーのこれまた有名な作品である「The Fall of the House of Usher(邦題:アッシャー家の崩壊W)」をコシュキンが読み、その読後感を美しいワルツとして作曲したものであります。
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深淵からの声

意識する、しないに関らず人間は常に「何かしら」から“inspire”(インスパイア=感化、啓発、触発)を得て行動する唯一の動物ではないだろうか?そしてそれは、日常のごくありふれた行動においてほとんど無意識に自然な形で表現されている。また、あらゆる創作の分野では時としてそれを“Hommage(オマージュ)”と呼び、且つ、表現し幾多の傑作が産み出された。うぅ・・・。普段使い慣れぬ真面目な文章に窒息寸前なのでやっぱりいつもの感じに戻そうっと。ギター作品にもインスパイア作品が結構あるので、折りに触れてご紹介しまっす。今日はチェコのギタリスト作曲家、Štěpán Rak(シテパン・ラック)の「Voces de Profundis(深淵からの声)」という作品をチョイス!
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カノンを一人で弾くのは愚行?

バロック時代に完成されたカノン様式って簡単に言えば「輪唱」のようなものであり、この様式で書かれた曲を器楽独奏で演奏することは基本的に不可能であり、喩えるなら多くの方が一度は輪唱で歌ったことがあるであろう「かえるのうた」を一人で輪唱しようとすることであり、そんなことが出来たらビックリ人間であり、世界中から引っ張りだこになることウケアイである。カノン様式による曲で最も有名なのは、Johann Pachelbel(ヨハン・パッヘルベルW)の「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」(長ぇ・・・)、通称「パッヘルベルのカノン」でありんしょう。
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ブラジルの知的なギタリスト

ブラジルのサンバ&ボサ系のギタリストは個人的に、Baden Powell(バーデン・パウエルW)やRaphael Rabello(ハファエル・ハベーロ)といった“バリバリ系”が好みなんですが、たまにはしっとり落ち着いたギターも聴きたくなります。そんな時真っ先に聴くのがブラジルのギタリスト作曲家Paulo Bellinati(パウロ・ベリナチ) です。
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乱丁なんだけど・・・。

長年楽譜関係の仕事をしていると稀に乱丁、落丁(誤植はほとんど日常茶飯事・・・)の楽譜が入荷することがあります。国内版のものは容易に返品交換出来るんだけど、輸入版の楽譜は色々と面倒な手続きが必要なので凹む・・・。先日入荷した楽譜は乱丁だったのだけど、返品すべきか否かかなり悩んでしまった。
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演奏中に・・・。

10年以上前、同僚のI氏と彼の故郷である岐阜県下呂の有名な旅館「水明館」でライブをやりました。I氏のピアノソロ、オイラのフラメンコ・ギターソロ、そしてピアノとフラメンコ・ギターとのデュオでプログラミング。本番2日前から泊まらせてもらったんだけど、飯はめっちゃ旨いし、温泉には入り放題だし、しかもタダ!だし最高でしたっ!でも、思わぬアクシデントに遭遇・・・。
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全人類的お宝必聴盤~Part 9 “バーデン・パウエル/Ao Vivo No Teatro Santa Rosa”

「お願いだっ!極上のブツを聴かせてくれっ!」っと時々、まるで薬が切れたかのようにブラジル音楽を欲する時がある。ボサノヴァもいいんだけど、なんか「ガツン」と来るものが欲しい時にはやっぱりBaden Powell(バーデン・パウエルW)に限る。でも、バーデンの演奏は結構ムラがあるのも事実。しかし、今日ご紹介するライブ盤はマジやべぇ。バーデンに鬼神が乗り移ってますっ!
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ブラジルのバッハ

南米の作曲家はなぜか昔からバロック音楽、特にJ.S.バッハへの憧れを持った方が多いです。複雑な対位法Wや深遠な世界が魂を揺さぶるのだろうか?それはギタリスト作曲家にも顕著で、例えばBaden Powell(バーデン・パウエルW)も自身の作品(悲しみのサンバなど)にバロック風のフレーズをモロに取り入れています。Agustin Barrios(アグスティン・バリオスW)もしかり。ブラジルを代表する大作曲家Heitor Villa-Lobos(エイトル・ヴィラ=ロボスW)に至っては終生J.S.バッハを敬愛し続けました。
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