カテゴリー : 歴史

敵討

かつて日本において敵討という復讐を行う制度が存在した。江戸時代には法制化され仇討ちと呼ばれた。無論それは原則として手続きを踏んだ上実行され、基本的に親、兄弟といった尊属に害が及んだ場合に限られたが、人が人を殺める殺人行為が正当化されるという法である。法治国家として機能している現代日本においては当然ながら仇討ちは認められない。
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鬼平残影 其の八~船宿“鶴や”

“鬼平犯科帳”において特に描写が多い、現在の両国、錦糸町界隈は例えば光村推古書院刊行“東京時代MAP 大江戸編”を見ると縦横に河川や水路が走っておる。埋め立てられて消えてしまったものもあるけど、現在でも残っているものも多い。川や水路は当時は重要な交通手段であり、物資を運ぶのにも大変重要なものであったろう。“鬼平犯科帳”でも多くの話で川や水路が物語を彩っていますな。
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光と影

我が青春の光と影は何処に・・・。そんなもんどうでもええわっ!さてさて、国立西洋美術館にて開催されておりやす“プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影”展に行かれた方もございましょう。今月の29日(日)で終了ざんす。オイラも行きたいのだけど、なかなか時間が取れん。残念だ。その割には休みの日はそこら辺を歩きまわっているんだけどね・・・。
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鬼平残影 其の七~法恩寺

引き込みのおすみは橋本屋の勝手口からぬけ出し、横川へかかる法恩寺橋へ向かった。彼方に法恩寺の大屋根がのぞまれる。

“鬼平犯科帳”第14巻収蔵「尻毛の長右衛門」より

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鬼平残影 其の六~芋酒“加賀や”

“鬼平犯科帳”全24巻の中でもとりわけ好きな話が第5巻に収録されている“兇賊”でございます。元はひとり盗き(ひとりばたらき)の盗人で、結局一度もお縄にかかることなく足を洗い、現在は芋酒“加賀や”という居酒屋の亭主として慎ましく生きている鷺原(さぎはら)〕の九平が、ひょんなことから江戸中を震え上がらせている兇賊、網切(あみきり)〕の甚五郎が鬼平こと長谷川平蔵の殺害を企ていることを知ってしまうのであります。
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鬼平残影 其の五~春慶寺

“鬼平犯科帳”第一巻に収録されている“本所桜屋敷”で初登場を果たす長谷川平蔵の盟友、岸井左馬之助が寄宿しているお寺が春慶寺でござる。その実直で一本気なキャラクター設定ゆえに人気がありますな。さて、この春慶寺はあの鶴屋南北W(四世)のお墓があることでも有名ね。場所は墨田区業平。最寄り駅は押上駅。つーことで、浅草通りを隔てて目の前にあるのは東京スカイツリーざんす。
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鬼平残影 其の四~清水門外役宅

という訳で、昨日の続きざんす。清水坂を下っている時に「そういや、鬼平の役宅は江戸城清水門外だったっけ」と思い至り、このまま歩いて行ってみようとまずは靖国通りに出た。念のため書いておくと、清水門外役宅は小説上の設定でござんす。このあたりは与力たきざわさんによるウェブサイト市中見廻り~鬼平ゆかりの地を歩く~”にとても詳しく書かれておりますのでご参照あれ。

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鬼平残影 其の三~軍鶏なべ屋“五鉄”

小説“鬼平犯科帳”にたびたび登場するのが軍鶏なべ屋“五鉄”でございますね。長谷川平蔵が放蕩無頼の青春時代から出入りをし、火付盗賊改方長官になってからも部下や密偵との連絡(つなぎ)場所としても描かれる重要な場所でっす。と言っても実在した店ではなく架空のお店なんですが・・・。という訳で今週は小説上、軍鶏なべ屋“五鉄”があったと思われる場所に行ってみました。
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鬼平残影 其のニ~長谷川平蔵屋敷跡

小説では長谷川平蔵の屋敷は目白台、役宅が江戸城清水門外ということになっておりんすが、史実では現在の東京都墨田区菊川3-16あたりにあったそうな。なので今週はここを訪れることに決定。先週訪れた“弥勒寺”からも近い場所。天気も良く絶好の散歩日和だったので思いっきり歩きたくなり、JR総武線錦糸町駅で下車。京葉道路に出て、三ツ目通りを目指す。
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鬼平残影 其の一~弥勒寺

今更ながら池波正太郎Wの小説“鬼平犯科帳”にぞっこんな今日この頃。ドラマは折に触れて観ていたのだけど、これまで池波作品は幕末モノしか読んだことがなかった。文庫版で全24巻という巻数に怖気付いていた感もあるのだけど、既に電子書籍化されていたこともあり、ここ最近愛用しているソニーのReaderにブチ込んで読み始めたら止まらなくなってしまい、もう1ヶ月以上鬼平だけしか読んでいない・・・。だって、メッチャ面白いんだもんっ!
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