昭和のかほりに酔いしれる

2002年の夏頃だったと思う。仕事帰りに新宿の某書店に立ち寄って本を物色していると、店の有線から何やらいい感じの曲が流れてきた。ドラムのソロから始まって、渋いサックスの音色が絡みつき、やがてちょっとハスキーな女性ヴォーカルが気だるい感じで歌い始める。今でもそうだけど、オイラはあまりポップスは聴かない。邦楽も洋楽も。でもこの時流れきた歌には瞬時に「ただならぬもの」を感じてしまい、本を物色することも忘れてそのまま聴き入ってしまった。
続きを読む

醜悪な大人たち

連日、某元アイドル兼女優の不祥事のニュースで盛り上がっているようですが、この件で一番被害を被ったのは誰だろう。事務所の社長?CMのスポンサー?ファン?どれも違うと思う。一番の被害者は子供だ。二親ともに覚醒剤所持、使用で逮捕され、取材という大義名分ではしゃぎ回るマスコミの狂奔ぶりを目の当たりにして、きっと深く傷ついているはず。親を含めた「醜悪な大人たちの姿」を彼は今どんな気持ちで見ているのだろうか・・・・。
続きを読む

カチョ・ティラオ賛

アルゼンチンの名手、Cacho Tirao (カチョ・ティラオ:1941-2007)。フラメンコ以外のスペイン語圏のギタリストの中でオイラが一番尊敬しているギタリストです。初期のAstor Piazzolla (アストル・ピアソラW)楽団のギタリストとしても著名ですが、ソロに転向してからの演奏は掛け値なしに素晴らしいです。たくさんの録音を残していますが、そのどれもがギターの素晴らしさを伝える名演揃い!彼の演奏を聴くとギターが弾きたくてたまらなくなりますよ。
続きを読む

幕末史マニア

実はオイラ、幕末史マニアっす。マニアっていう点では、ビビる大木君や酒井若菜ちゃんには負けんぞよ。皆さんは学生時代、歴史の授業は好きでしたか?オイラは大嫌いだった。「何で昔の出来事の年号やらを憶えなきゃならんのじゃっ!」と思っていましたな。そんなオイラがなぜ日本史、特に幕末史に興味を持つに至ったのか?きっかけはベタではありんすが、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」だった。
続きを読む

黒い音

ホラー映画のタイトルではござらぬ。フラメンコ・ギターの世界ではよく「あのギターは黒い音だね」なんてカッコいい (?)表現をします。「それってどんな音?」と聞かれてもオイラの貧弱なボキャブラリーでは説明が難しいでやんすが、「骨太で色気があって妖艶な音」っていう感じかしら。特にこの音はヒターノ[1]のギタリストによく使われます。
続きを読む

  1. スペインのジプシー。なんか最近はジプシーという言葉は使っちゃいけない方向らしい。ロマって言うらしい。 [戻る]

第二楽章

人類は戦争を完全に放棄することが出来るのだろうか?答えは限りなくNOに近い。勿論、戦争など絶対に無いほうがいい。しかし残念ながら人類の歴史を振り返ってみると、戦争の無かった時代は無かった。哀しいことに、むしろ戦争とともに歩んできたことは明白です。

1945年 (昭和20) 年8月6日午前8時15分。14万人の命が一瞬にして奪われ、その後も原爆症などの影響で亡くなった方々を含めると25万人もの犠牲者を出した運命の日から今日で64年。もちろん、太平洋戦争での犠牲者は広島だけではありません。1941年 (昭和16年)から1945年 (昭和20年)の3年8ヶ月に及ぶこの戦争での犠牲者は約300万人 (軍人、一般人)を数えるといいます。全世界では一体どれだけの方が逝かれたのであろうか・・・。
続きを読む

ローリーさんがやって来た

1995年某月某日。真っ赤なオープンカーに乗って、ある一人のお客さんがご来店された。それは誰あろうローリー寺西さんであった。なぜうちのようなクラシック系のお店にロック系の方がいらしたのか。その年、池袋で開催された「楽器フェア」にうちの店が初めてブースを出した。色々な楽器を展示していたのだが、その時に非常に珍しい楽器であるHurdy Gurdy (ハーディ・ガーディW)も展示していた。
続きを読む

読書のすすめ

一昨日(8月2日)、「エチカの鏡」というフジテレビの番組を見ていたら、とてもユニークな書店が紹介されていた。その名を「読書のすすめ」という。一見すると街中にある普通のお店なのだが、置いてある本が新刊やベストセラーものではなく、店主の清水克衛さんが実際に読まれてこれは良いと思われた「お勧め本」が中心になっている。通常、平積みされている本は一般の書店では新刊ものというのが常識だが、このお店では古いものだと10年前に出版された本が置いてあったりする。面白い!
続きを読む

ナイトメアPart1~超巨大鉄球に襲われる

夢は毎日見ているのだろうが、オイラの場合はおぼえて無いことの方が多いな。たまに「あぁ、なんか夢見てたな」ということもあるけど、ほとんど覚醒直前に見ていたつまらない夢だ。しかし今でもありありと思い出せるほど強烈な夢を見たことがある。いわゆる「ナイトメア (悪夢)」ってやつ。
続きを読む

萌える想い

口裂け女に遭遇?したその後、僕は秘かに恋をした。その滾る想いは徐々に“憧れ”→“手の届かない存在”→“女神”へと変化し、最終的には「萌え」の境地に達したのであった。そんな純真無垢な僕を虜にした人物はナスターシャ・キンスキーWであった。映画少年だったオイラ (一人称が意味無くたびたび変化するのは拙者の性癖なのでお許しくだされ)はある映画に出会う。ロマン・ポランスキーW監督の文芸大作「テス」(1979年)だ。ナスターシャはその映画で主人公テスを演じた。当時17歳。
続きを読む